カル河水源開発・給水拡張事業

スリランカの大コロンボ圏では人口流入により水需要が急増しましたが、水源であるケラニ河からの取水は、渇水時の塩水遡上の問題があり困難な状況であったため、新たな水源開発が急務となっていました。この協力では、南部のカル河を水源として新たな水道システムを整備すると同時に、貧困層居住区向けに住民参加型による戸別給水・排水施設の整備を支援しました。これにより、給水人口、上水道普及率、給水量、施設利用率などはいずれも目標値の80パーセント以上を達成し、同圏の安定給水の確保と公衆衛生の向上に寄与しました。