小規模インフラ整備事業(2)

Small-scale Infrastructure Rehabilitation and Upgrading Project 2

終了案件

国名
スリランカ
事業
有償資金協力
課題
農業開発/農村開発
借款契約(L/A)調印
2004年12月~
借款契約額
117.76億円

プロジェクト紹介

スリランカでは1995年当時、全人口の25パーセントが貧困ライン以下にあり、特に貧困層の大半は農村部に集中していました。そのため、貧困層の所得向上や生活基盤の改善を図るには農業開発や農村地域における基礎インフラ整備、また種々の社会サービスの改善が課題となっていました。この協力(フェーズ2)では、主に地方部において、教育、保健、農村開発分野における小規模インフラ設備の改修・整備を支援しました。これにより、貧困層の生活水準向上に寄与しました。

協力地域地図

小規模インフラ整備事業(2)の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 整備された病院の待合室:以前は建物が狭かったことから外来患者の待合室には人があふれ、建物の外で多くの患者が診察の順番を待たざるを得なかったが、現在ではそのような問題は改善されている。 

  • 建設されたポンプハウス:深井戸2ヵ所、ポンプハウス1ヵ所が建設された。以前は水を得るために2〜3キロ離れた浅井戸まで毎日歩かなければならず、女性や子供の重労働となっていた。現在は水汲みの時間は短縮され、より質の高い水が得られるようになった。 

  • 整備された灌漑用タンク:以前は雨水を利用し耕作を行っており、水不足のため一年に1シーズンしか耕作が出来ず、未使用の土地も多かったが、現在では一年に2シーズン耕作することが可能となり、収穫量も増加した。 

  • ガンバハに建設された高架道路:朝・晩の交通渋滞は深刻で、近隣地域の問題となっていたが、本事業の支援を受けて高架道路が建設され、交通問題が解消された。 

  • 整備された道路を走るバス:交通時間が短縮され、学校、病院、商店、市場へのアクセスが容易になった。 

  • 建設された校舎:以前は教室数が不足していたが、現在では、教室数が40から50へ増加し、その結果、生徒がより勉学に集中できる環境へと改善した。 

  • 建設されたコモンサービスセンター:陶器の作成に必要な粘土を準備する機械や陶器を焼く窯などが設置されている。写真は、コモンサービスセンターで作成した粘土を使い、陶器を作る住民。同施設により、民芸品の売上が増加し、所得の向上に繋がった。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

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