講師養成研修を実施

2018年5月9日

2018年4月23日~26日の3日間、当プロジェクトのカウンターパートである内務省行政総局研修局職員28名を対象に、チーフアドバイザーが講師を務め、講師養成研修(Training of Trainer:TOT)を実施しました。研修では、1)プロフェッショナルな研修講師の在り方、2)研修モジュールの開発、3)ケーススタディの活用、そして4)ケーススタディ作成のための現地調査の準備について説明しました。

研修参加者の多くは、研修の講師の経験があまりないので、研修では研修講師の在り方について、好事例と不適切な事例を交えて説明しました。講師として研修の参加者の反応を常に観察すること、自己評価を行い自身で改善を図ることの重要性を伝えました。
研修モジュールの開発では、研修管理のサイクル(ニーズ調査、研修デザイン、研修実施、参加者による職場での実践、モニタリング評価・分析)を説明した後、具体的なツールやフォーマットを示しながら研修モジュール開発について説明しました。研修参加者からは、「とても有用なツールやフォーマットである」という意見とともに、「実際に適用する際は、カンボジアの現状に合わせて修正が必要である」などの意見が挙がりました。
研修で活用するケーススタディに関する講義では、ケーススタディを活用する目的、活用するメリット、事例作成時の留意事項等について説明しました。また、実際にケースを作成するグループワークを作成し、参加者の理解の定着を図りました。

参加者は、研修中に熱心に質問するなど、知識を吸収しようという意欲が見られました。彼らは、研修局が実施する研修コースの講師を務めることが期待されているので、プロジェクトでは引続き、講師としての能力強化を図っていきます。
また、ケーススタディに関しては、5月~6月にかけて、地方の郡事務所やコミューン事務所を訪問し、郡知事や担当者にインタビューを行い、事例作成に必要な情報を収集する予定です。

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