水産省職員による小規模プロジェクト(4)魚類以外の水産物に関するデータ収集

2022年9月16日

フィジー水産省では、毎週木・金・土曜日に、フィジー国内の各市場を訪問し、魚類の販売データ(種・サイズ・重量・漁獲場所など)を収集しています。他方、淡水生の貝類、エビ類、カニ類、ロブスター、巻貝や海ブドウなどといった無脊椎動物や海藻などの魚類以外のデータ収集は行っていません。これら水産物の需要も高く、今後漁獲高の高まった場合の資源量の減少も懸念されているのが現状です。そこで、フィジー水産省沿岸漁業管理課(Inshore Fisheries Management Division(IFMD))の職員から、小規模プロジェクトとして「魚類以外の水産物に関するデータ収集」を我々SDG14プロジェクト下で実施することが提案されました。2022年5月11日から12日において、プロジェクト専門家はIFMD職員とともに、フィジー西部地区にある各市場を訪問し、販売されている水産物の種類や販売量を調べました。さらに、同メンバーで2022年6月29日から7月3日にかけて、北部地域も訪問し、同様の調査を行うとともに、水産省北部地方事務所の職員に対し、データ収集の方法の指導も行いました。今後は、中部地区でも同様の調査を行います。

IFMDは本年中に、データ収集を行う水産物の種類、そして収集する市場の絞り込みを行い、本調査を本格始動していきます。データが一定程度収集された段階で、さらにはマニュアル作成による作業の標準化を行います。

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ラウトカ魚市場の仲買人がロブスターとカニ類の仕分け中

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淡水生の貝類(ラウトカ市場)

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バ市場で淡水生エビを販売

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IFMD職員による淡水性貝類のデータ収集

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ラキラキ市場でのロブスターのデータ収集

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ランバサ市場での淡水性貝類のデータ収集指導

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巻貝のデータ収集(ランバサ市場)

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ノコギリガザミのデータ収集(ラウトカ市内の魚屋さん)