第一回SATREPSカンファレンスを開催しました

2016年11月14日

2016年11月14日に、インドネシア科学院(LIPI)ボゴール植物園内コンサベーションホール内講堂にて、第一回SATREPS カンファレンスを開催しました。これは、同年7月のキックオフイベントに続き、これまでのプロジェクトの進捗についてインドネシア国内の研究者に幅広く周知することを目的として実施したものです。

日本側からは、研究代表機関である京都大学生存圏研究所の梅澤俊明教授(本プロジェクト研究代表者)を含め、8名の主要日本人研究者が参加しました。今回は、日本及びインドネシアのそれぞれの研究者からの進捗報告に加え、外部から2名のインドネシア人専門家をお招きし、ご講演頂きました。

最初の1名は、ボゴール農科大学のProf. Dr. Ir. Budi Mulyanto, M.Sc.です。元インドネシア国土局国家主題図局長として勤務されたご経験から、1.アランアラン草原を含めたインドネシア熱帯荒廃草原の現状、2.インドネシアにおける熱帯荒廃草原の分布、3.熱帯荒廃草原活用への挑戦、4.ソルガム栽培における熱帯荒廃草原の潜在力、5.持続可能な熱帯荒廃草原の活用に向けた将来設計についてご紹介頂きました。

もう1名は、スマトラ島パダンにあるアンドレアス大学のDr. Novizar Nazirです。同教授には、ライフサイクルアセスメント(LCA)専門家として、1.持続可能な開発に向けたLCAの重要性、2.LCAを実施する上で考慮すべき要素、3.本プロジェクトにおけるLCA適用への挑戦のテーマでご講演頂きました。

(また、カンファレンス翌日の11月15日から16日の2日間にかけて、同地にて、京都大学生存圏研究所による出前講義が行われ、本プロジェクトに関する研究発表として、梅澤俊明教授、小林優准教授、梅村研二准教授がご登壇されました。)

今回のカンファレンスでは、日本側インドネシア側合わせると、総勢150名を超える研究者が集まり、活発な意見交換が行われました。今後も定期的にこのような機会を設けて、政府機関、民間、内外の研究者を含めた出来るだけ多くの関係者に本プロジェクトについての理解を深めて頂き、様々な形でご協力頂きたいと考えております。

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Prof. Dr. Ir. Budi Mulyanto, M.Sc.による講演(インドネシア熱帯荒廃草原の現状)

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Dr. Novizar Nazirによる講演(ライフサイクルアセスメント(LCA))

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カンファレンス会場

【画像】カンファレス開会式集合写真