ボゴール植物園内トレウブ研究所のリノベーション工事が実施されました

2017年2月27日

本プロジェクトでは、荒廃草原のバイオマス生産地への転換と資源エネルギー生産を行うための技術開発のため、京都大学生存圏研究所とインドネシア科学技術院(LIPI)による共同研究が行われています。

今回は、インドネシアにおける研究拠点となるインドネシア科学院(LIPI)ボゴール植物園内トレウブ研究所のリノベーション工事についてご紹介いたします。

トレウブ研究所は、熱帯植物種の研究のため、オランダ植民地時代の1884年12月設立されました。現在の施設は、1914年に作られた100年を超える二代目の建造物で、歴史的価値も大変高いものがあります。ここで、主に、分子、解剖形態、種の保存、生態系保存等の研究が行われてきました。

しかし昨今では、施設の老朽化が進んだ結果、電力供給、空調管理、粉塵管理といった面で精密な研究機材を設置できる環境が十分ではありませんでした。そのため、本プロジェクトを契機に、同研究所を国際共同研究に資する研究環境に整備すべく、大規模なリノベーション工事が実施されました。主要なリノベーション工事は2017年3月中に完了し、本プロジェクト用に大小合わせて30種類以上の研究機材が設置される予定です。

なお、本工事は、資金も含めてLIPIが主体となって進めており、本プロジェクト終了後も、インドネシアにおける植物分野のコア研究所として役割が期待されています。

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トレウブ研究所外観

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改装された研究室内