【グアテマラ】第1回合同調整委員会の開催

2022年2月26日

グアテマラは中米に位置し、日本でもコーヒーや古代マヤ文明の遺跡、先住民の伝統的な織物や衣装などでなじみのある方が多い国でもあります。そのグアテマラでも、新型コロナウィルス感染症の世界的な流行を受けて、特に2020年3月から感染者の増加が続いています。人口約1,660万人の中で、これまで約80万人が感染し、1万7千人超が亡くなっています。

グアテマラ国内で感染者が急増し、主要病院で重症患者を受け入れた結果、病床使用率が100%を超える事態も発生していました。この状況を改善するために、保健省は首都にある主要病院の一つであるサンビセンテ病院を増強し、より重篤な患者を受け入れる準備を始めました。本プロジェクトでは、サンビセンテ病院のICU機能拡張工事、医療機材の供与、重篤患者受け入れのための人材能力強化を行っています。

日本時間2月26日、グアテマラ保健省、大統領府企画庁、サンビセンテ病院、JICAグアテマラ事務所、プロジェクトチームにより、プロジェクトの意思決定を行う合同調整委員会(JCC)が開催されました。今回は、プロジェクト開始直後の第1回委員会として、サンビセンテ病院からプロジェクトの目標や活動計画、実施体制について説明があり、保健省の病院次官からは、JICA支援への感謝を述べるとともに、プロジェクト目標達成のための保健省のコミットメントが表明されました。また委員会の最後にはサンビセンテ病院長から、JICAと保健省への謝辞とともに、本プロジェクトを通じて患者さんへのよりよいサービス提供を目指す決意が示されました。

COVID-19はまだ先の見えぬ状況でもあり、サンビセンテ病院では重篤患者の受入れのサービス拡大に向けて、プロジェクトともに日々準備を進めています。

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JCCの様子1

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JCCの様子2

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JCCの様子3

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看護師の集団オンライン研修の様子

【画像】医師のオンライン研修の様子