【インドネシア】ハサヌディン大学にてプロジェクト参加国横断の合同セミナーを開催

2022年6月29日

6月11日(土)にインドネシア共和国・南スラウェシ州のハサヌディン大学病院にてプロジェクト参加国横断の合同セミナーを開催しました。
このセミナーでは、本プロジェクトが対象としている各国の医療機関同士の知見や経験の共有を目的に、共通して関心の高い課題を取り上げ、専門家による講演やディスカッションを行いました。

今回のセミナーでは「重症小児患者に対する非侵襲的人工呼吸(注1)および高流量経鼻療法(注2)」をテーマに、聖マリアンナ医科大学小児科特任教授の川口敦先生を講師にお招きして開催しました。((注1)マスクやマウスピースを使用して機械的呼吸を補助する方法)((注2)加温加湿した一定濃度の酸素を鼻から投与する方法)
小児集中治療はICUの中でも各国関心が高い分野で、インドネシア、ケニア、トンガ、パラオ、フィジーなどから約150人と多くの医療関係者がオンラインで参加しました。

まずハサヌディン大学病院の医師から、小児科入院患者に係る診断や治療についての症例発表が行われた後、川口先生より、同分野における歴史的な経緯や、臨床的に重要なエビデンスを具体的なデータを交えて多数紹介をいただきました。実際の治療においてこの療法をいかに活用するかについての説明も多く、参加者アンケートでは7割以上から「今後の自分の診療に活用できる内容だった」と回答がありました。

今後も本プロジェクトの他対象地域にて、同様のセミナーを開催していく予定です。

【画像】ハサヌディン大学病院医師のプレゼンの様子

【画像】川口先生のプレゼンの様子

【画像】プロジェクト参加国横断の合同セミナー集合写真