【中南米地域】4か国5病院の看護師対象の合同セミナーを開催

2022年8月30日

2022年8月19日、中南米地域のプロジェクト参加4ヵ国(メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ボリビア)5病院の看護師を対象とした地域横断的セミナーをオンラインにて開催しました。

今回のセミナーではプロジェクトの過程で見えてきた課題について看護ケア向上を図ることを目的に、本プロジェクトが対象とする各国に共通し関心の高いテーマで専門家による講演やディスカッションを行いました。

テーマは「外傷患者の看護」とし、日本赤十字社前橋赤十字病院および群馬県立県民健康科学大学臨床教授の小池伸享先生を講師にお招きして開催しました。

これまで各国でのスケジュールドケアを通して、外傷患者(特に頭・頚部外傷)の相談が多く見受けられました。外傷診療において不適切な対応は患者の予後に大きな影響を及ぼします。そのためICUにおいて全身管理を行なっていく看護師にとって外傷診療及び外傷看護について学ぶことは大きな意味をもつと考え本テーマが選定されました。

メキシコからオーラン総合病院とバジャドリド病院、グアテマラからサンビセンテ病院、エルサルバドルからエルサルバドル病院、そしてボリビアからサンタクルス日本病院の計120名を超える看護師がオンラインでつながり、熱心に日本人専門家の講義に聞き入っていました。講義後も時間が制限されるなか活発な質疑応答が行われ、今回のテーマへの関心の強さが見受けられました。

またディスカッション後には各病院の代表看護師が「今回のプロジェクトで学んだ内容で現場の看護で実践してみたこと」について発表を行いました。大勢の参加者がいるなか少し緊張した面持ちでしたが各自持ち時間をオーバーする盛り上がりで、同じスペイン語圏の国境を越えた経験の共有ができ、カウンターパート同士の今後の自発的な交流の第一歩となる良い機会になりました。

オンラインセミナーの様子

【画像】

【画像】

【画像】

セミナーのフライヤー

【画像】