(1)当該国における保健セクターの現状と課題 ケニア国においては、子どもの死亡率が5年間で2/3に低下(5歳未満児の死亡率:出生千対115(2003年調査)→74(2008/9年調査))するなど、国民の健康水準は近年急激に改善しているが、課題はいまだ大きい。特に妊産婦死亡率は近年改善傾向が見られず(出生10万対414(2003年調査)→488(2008/9年調査))、母子保健関連のミレニアム開発目標(5歳未満児死亡率33、妊産婦死亡率147)の達成は困難な見通しであり、一次医療サービスの強化、医療保障の拡充、国民の健康知識の向上等が引き続き必要である。 このような状況下、2010年8月に制…