マリみんなの学校プロジェクト、7年ぶりに再始動!子どもの学びも支援!

2019年12月31日

西アフリカはサハラ砂漠の西よりに位置するマリ。世界最貧国のひとつですが、人々は過酷な環境の中でも前向きに日々を生きています。明るい未来を目指し、マリの人々は国を挙げて子どもたちへの教育に取り組んでいますが、マリ政府の力だけでは日本の約3.3倍もある広い国土に散らばる約2万校の小中学校を支えきれません。そこでJICAが2008年から「みんなの学校プロジェクト」を実施したところ、保護者と住民が団結して学校を支える取り組みが高く評価され、国の公式モデルとして全国に普及されることになりました。

ところがその矢先の2012年、クーデターに伴う国内の政情不安により専門家は国外退避、プロジェクトは中断を余儀なくされました。その後もマリ政府は、自力で「みんなの学校」の維持と全国への普及を少しずつ進めてきましたが限界があり、マリ政府はプロジェクトの再開を、首を長くして待ち望んでいました。

そして先月、7年の歳月を経てようやく、2名の専門家がバマコに着任しプロジェクト活動が本格的に再開されました。ひとりは2012年のクーデターの最中に緊急退避した専門家で、やり残した大切な仕事をマリの旧知の同僚たちと再開できる喜びを感じています。

マリみんなの学校プロジェクト(注)では、保護者と地域が学校を支え、子どもたちが周囲の大人たちみんなに助けられながら自分の力でしっかりと『学び』、基礎学力をつけて、自分や地域、マリの明るい未来をつくっていく取り組みを支援していきます。マリはまだまだ厳しい状況にありますが、皆さまの温かい励ましを糧に、明るい未来に向かって少しずつ前に進んでいきます。

(注)マリ国学校運営委員会支援プロジェクトフェーズ2

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