JICA算数ドリルがマリ教育省に公式承認されました!

2021年9月30日

ついに、プロジェクトで試行してきた算数ドリルが、マリ教育省の公式承認を受けました。(過去のワークショップについては次の記事を参照)

過去2回のワークショップにて指摘・提案された修正・改良点を、日本人専門家の方で従来の算数ドリルの元データへと反映し、9月14日に実施した教育省教科局と合同による最終確認会合にて、それら反映事項をひとつひとつ丁寧に確認しました。さらに「序文を追加すべきではないか」という意見が出され、ワークショップの最後は序文の下書きを全員で考えるという時間になりました。ここで考案された文言は、その後カウンターパートであるCADDE局長、そして教育省教科局長の確認を経て最終化し、算数ドリルへ追加されました。この序文の最後には次のようにと書かれています。

「内容の精査、修正、改善の結果を踏まえ、マリ国民教育省は国家教科局を通じ、本算数ドリルを子どもの学習改善を目的として学校およびコミュニティにおいて使用することを認める」

当初の想定よりも長い期間を必要としましたが、これでようやくマリ教育省公認の算数ドリルが完成しました。11月から始まる次学年度の普及試行活動では、この公式承認算数ドリルを対象地域の約380小学校の2~3年生児童約1万3000人に配布し、放課後学習活動の支援を行います。

なお、この算数ドリルを用いた放課後学習活動には、世界銀行やユニセフも高い関心を示しており、要望に応える形で、CADDE長から各機関の担当者へサンプルの算数ドリルが共有されています。また、7月下旬に在マリ日本大使館の支援によりマリ外務省が主催した「外交サロン」会場においても、日本紹介ブースに展示・配布頂きました。今後、各機関との連携を通じて本活動の普及に取り組んでいきます。

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算数ドリル最終化・承認会合の様子(2021年9月14日)

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承認された算数ドリルの序文