ブラカン州ギギント市が、ペット動物用火葬施設の供与式を開催

2022年4月8日

本プロジェクトが狂犬病ネットワークモデルの試験的導入を実施しているルソン島中部ブラカン州のパイロット地域の1つであるギギント市が、ペット動物用火葬施設の開設を記念して、供与式を開催しました。

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フィリピン国内初の公立ペット動物用火葬施設(ブラカン州ギギント市)

ワンヘルスの一環である環境保全に関する取り組みとして、本プロジェクトが導入した動物用火葬炉は、これまで土に埋められていたペット動物の遺体を土壌や水質汚染することなく処理することに加え、高温で火葬するため、処理時の排煙や臭いを最小限に抑えることが可能です。フィリピン環境天然資源省の認定を受けている当機材は、株式会社木下築炉(大分県大分市)が日本で製造し、当地に輸入・設置されました。

【画像】ペット動物用火葬炉の前で(左より農業省畜産局ラガヤン担当官、ブラカン州政府バシナン獣医師、JICA齊藤専門家、株式会社木下築炉安樂社長、JICAフィリピン事務所柳内次長、ギギント市エストレラ議員、日本大使館堀書記官、ギギント市役所クルズ獣医師)

供与式には、フィリピン農業省畜産局、ブラカン州政府畜産局および保健局、ブラカン州内の協力自治体の各農業事務所、そして在比日本大使館、JICAフィリピン事務所、株式会社木下築炉の各代表者が駆け付けました。

フィリピン農業省畜産局のラガヤン担当官は、本プロジェクトの本邦留学プログラム(長崎大学公衆衛生修士)中に見学した日本の類似施設の事例を挙げながら、当施設が当地の先駆けとなって「責任をもってペットを飼うこと(Responsible Pet Ownership)」の理解浸透に貢献することを期待したいと祝辞を述べました。

今後も、本プロジェクトは引き続き日本の優れた技術や知見を活用したワンヘルスの取り組みをフィリピンの各実施機関とともに推進していきます。