カオラック州とファティック州において「年間活動計画(PTA)と地方自治体保健計画(POCT-santé)の運用に関する課題抽出ワークショップ」を開催しました。

2018年12月21日

2018年9月24日~26日にカオラック州にて、10月23日~25日にファティック州にて、年間活動計画(Plan de Travail Annuel:PTA)と地方自治体保健計画(Plans Opérationnels des Collectivités Territoriales en matière de santé:POCT-santé)の運用に関する課題抽出ワークショップを開催しました。

セネガル保健セクターの重要政策として「第2次国家保健開発計画(Plan National de Développement Sanitaire 2009-2018:PNDS2)」の10ヶ年計画が策定されています。この開発目標や枠組みに基づいて、保健社会活動省の各部局、州保健局・保健区では各年の年間活動計画(PTA)や予算を作成し、事業マネジメントを行います。

一方、地方自治体保健計画(POCT-santé)は、市長や県議会主導のもと、各自治体が作成する計画です。POCT-santéが保健区に提出され、この内容と保健区の保健課題やリソースを照らし合わせて保健区のPTAを作成します。その後、州医務局が全保健区のPTAを取りまとめ、中央の保健社会活動省へ提出・承認されるといった形をとっています。その後、承認された計画に沿って活動を実施していきます。

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このワークショップには、保健社会活動省、州医務局・保健区の関係者に加え、自治体の市長など、2州合わせて166人が出席しました。

ワークショップでは、保健区や自治体それぞれの事業マネジメントの改善を検討するグループワークを実施しました。PTAとPOCT-santéを運用する際、計画、実施、モニタリング評価の各過程の課題や経験を共有し、保健区と地方自治体それぞれの役割について理解の共有を図り、翌2019年から始まる活動計画の策定・運用スケジュールを作成しました。

このワークショップをとおして、保健区と自治体のコミュニケーション強化の必要性、活動計画の策定運用サイクルの周知、PTAとPOCT-santéそれぞれのフォーマットや運用ガイドライン改訂の必要性といった課題が明らかになりました。最後に、ワークショップの成果および今後の活動の方向性として、今後、全国規模の会合を開催し、2州におけるこのワークショップの結果の共有、各種フォーマットやガイドラインの改訂、その暫定スケジュールが取りまとめられました。

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