COVID-19禍における母子継続ケアのための啓発活動

2020年7月1日

セネガルでは、COVID-19の感染を恐れることから、各地で妊婦健診の受診率の低下、乳幼児の定期ワクチン接種の遅れなどの問題が発生しています。必要な受診を控えることは、母子の健康に様々な影響を及ぼすことが予測され、受診促進はセネガル保健社会活動省にとって喫緊の課題でした。

この問題を受け、PRESSMN3プロジェクトでは、国民への啓発活動を計画し,テレビとラジオで放送する内容を検討しました。まず、医療施設において、COVID-19感染予防対策が講じられ、母子が安全に医療サービスを受けられる環境を整えていることを説明します。加えて、妊婦健診、乳幼児健診、予防接種など、タイミングを逃さずに継続的に医療施設を受診することの重要性を現地の産婦人科・小児科医師や助産師が語り掛けます。

制作した映像及び音声の啓発教材は、2020年7月上旬から、全国の国民に向け、テレビ全国放送3局、ラジオ全国放送3局、コミュニティラジオ28局にて放送されており、3カ月に渡り放送します。今後は啓発活動だけでなく、With COVID-19の時代に、母子の尊厳が守られるケアをいかに実践し継続していけるかについて検討し活動していく予定です。

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助産師による啓発メッセージ動画の撮影中の映像

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撮影中の保健センターの様子