パイロットコミュニティでニーズ調査のオリエンテーション会議を実施し、高齢者のニーズ調査を開始しました。

2022年9月に選定されたパイロットコミュニティの4地区（カドゥウェラ郡アトゥルギリヤ地区、パードゥッカ郡ポレゲダラ地区、カンダケティヤ郡カンダケプウルポタ地区とキウレゲダラ地区）での高齢者のニーズ調査の本格的な実施に向けて、3郡それぞれでオリエンテーション会議と調査データ収集用のタブレット端末を用いた調査のトライアルを実施しました。

技術作業グループ（Technical Working Group：TWG）とワーキング・コミッティ（Working Committee：WC）のメンバーを主な対象とし、カンダケティヤ郡では38名（11月30日）、カドゥウェラ郡では20名（12月5日）、パードゥッカ郡では16名（12月6日）が参加しました。午前は、コロンボ南教育病院の老年医学ユニットの医師が高齢者の健康状態を測定するアウトリーチ活動のガイドラインを説明し、午後は、専門家チームが調査データ収集用のタブレットの使用方法を説明しました。その後、参加者全員でタブレット上での回答入力のトライアルを実施しました。

上記オリエンテーション会議とトライアルを経て、12月に全てのパイロットコミュニティでタブレットを用いた高齢者のニーズ調査を開始しました。調査を実施するWCメンバーやボランティアは、はじめはタブレット端末の操作に少し戸惑う様子も見られましたが、次第に慣れていき、高齢者への聞き取りや端末への回答の入力速度も早くなっていく様子が見られました。また、アトゥルギリヤ地区では、同地区県病院の協力もあり、身長、体重、血圧の項目もニーズ調査と並行して計測、記録されました。今後は、郡長や保健医、村落行政官らを中心として、各地区の高齢者委員会とも連携しながら調査を進めていく予定です。