第1回鉄道需要予測ワーキンググループを開催しました

2021年12月1日

2021年11月25日、鉄道局(Department Rail Transport, DRT)は第1回鉄道需要予測ワーキンググループ(Working Group, WG)を開催しました。この鉄道需要予測WGは、バンコク首都圏の鉄道システムに焦点を当てた需要予測モデルについて、技術的な議論を行うために設立されたもので、DRT、タイと日本の学術有識者、運輸交通計画戦略局(Office of Traffic and Transport Planning and Strategy, OTP)やタイ大量高速輸送公社(Mass Rapid Transit Authority of Thailand, MRTA)などの関連政府機関、及びDRTのコンサルタント、JICA専門家チーム、JICAなどの関係者がメンバーとなっています。

第1回WGでは、このWG設立の目的と、DRTコンサルタントのM-MAP2業務の進捗を共有し、タイと日本の学術有識者からアドバイスを得ることを目的に開催されました。

COVID-19の感染状況を鑑み、WGは、会場での対面式とオンライン参加のハイブリッド形式で開催しました。

WGでは、DRTの副局長、Dr. Pichet KUNADHAMRAKSが議長を務め、下記についての発表と議論を行いました。

・需要予測WGの目的と、DRT、DRTコンサルタントとJICA専門家チームのこれまでの協議状況
・バンコク首都圏における都市鉄道整備状況
・M-MAP2調査における交通調査と需要予測モデル

学術有識者からは、バンコクにおける交通行動の特性として、所得が高く車を保有している人は公共交通に転嫁しないことや、鉄道利用者は、駅へ遠方からもアクセスしている点等が指摘されました。これらの有益なアドバイスを得られたことにより、今後どのような交通調査及び交通需要予測モデルを構築していくべきか、課題が明確になりました。

また、M-MAP2策定に向けて、今後も定期的に需要予測WGを開催することとし、次回は、交通調査結果について議論するため、来年2月をめどに開催することが確認されました。

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DRT 副局長Dr. Pichet KUNADHAMRAKSによる開会の挨拶

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日本側有識者からの、需要予測に関するオンラインでのアドバイス

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DRT会議室からの参加者の様子