第1回合同調整委員会(JCC)を開催しました

2022年8月22日

2022年5月24日、第1回合同調整委員会(JCC)を、鉄道局(Department of Rail Transport, DRT)において開催しました。JCCは、日本・タイ両サイドの関係機関のメンバーから構成され、半年に1回程度、プロジェクトの内容や進捗に関する事項の協議及び確認を行う事としています。
プロジェクト開始後初めての開催となった今回は、JICA本部職員も現地入りし、プロジェクト開始以降に明らかになった点を踏まえながら、プロジェクトの活動内容やスケジュールについて、メインカウンターパートであるDRTと十分に協議を行いました。
JCCでは、DRTの局長、Dr. Pichet KUNADHAMRAKSが議長を務め、運輸省の交通政策計画局(Office of Traffic and Transportation Policy, OTP)やタイ都市鉄道公社(Mass Rapid Transit Authority of Thailand, MRTA)を始めとするタイ側関係機関、日本とタイの有識者の方々、そして、JICA専門家チームの参加のもと、以下について議論を行い、確認を行いました。

(1)プロジェクトの実施体制について

・JCCは、プロジェクトの進捗や成果を確認する場として、半年毎を目途に開催する。
・鉄道政策について、関係機関が協議する場として、M-MAP2プラットフォームを早期に立ち上げる。主な構成メンバーは、運輸交通関係の政府機関の他、鉄道事業主体、民間鉄道運営主体、バンコク都、バンコク首都圏を構成する周辺の県自治体、有識者を含むこととする。
・需要予測ワーキンググループは、需要予測に関する技術的な内容を議論する場とする。
・DRTとJICA専門家チームとの月例協議を開催する。
・DRT側担当者について、日常的にJICA専門家チームとの協議を行うメンバーと、月例協議や上記会議を通じて、鉄道政策や計画に関する知識を深めるメンバーを特定する。
・その他の関係機関について、JCCやM-MAP2プラットフォームでの協議への参加と、それぞれの将来計画に関する情報共有を行う。

(2)プロジェクトの詳細計画とスケジュール

以下の項目について確認し、Project Design Matrix(PDM)が承認されました。
・上位目標とプロジェクト目標、及び、これらの検証手法
・期待される成果と、検証手法
・上記成果に必要な詳細活動内容

今回の会議での合意内容を踏まえて、早々にM-MAP2プラットフォームの立ち上げを行うとともに、DRT側担当者のプロジェクト開始時点の理解度を確認するためのベースライン調査の実施を進めています。

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DRT局長Pichet氏による開会の挨拶

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JICA 社会基盤部運輸交通グループ第三チーム小野智広課長による挨拶

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JCC会議の様子