「医療政策及び健康保険制度」カウンターパート本邦研修を実施

2018年8月10日

2018年7月9日から7月13日の5日間、本プロジェクトの技術協力活動の一環として、医療・健康保険政策の企画・立案能力の向上を目的としたカウンターパート研修(本邦研修)を実施しました。同研修には、保健省、ベトナム社会保障、財務省、首相府より各1名、合計4名が参加しました。政策研究大学院大学の島崎教授及び小野教授による講義では、日本における医療制度やユニバーサル・ヘルス・カバレッジ、高齢者福祉・介護サービスなどの全体像及び歴史的背景について学びました。また、長野県佐久市では、佐久市役所、佐久総合病院、診療所、介護老人保健施設などの訪問・視察を通じ、地域医療のあり方、供給体制などについて知見を広めました。厚生労働省の医政局や保険局など各担当部局からは、中央社会保険医療協議会(中医協)や医療部会などの機能・役割、医薬品価格調査や社会医療診療行為別統計など各種調査・統計の目的・対象や活用・公表の状況などについて講義を受けました。さらに、国民健康保険中央会で診療報酬の審査・支払に関する実務、レセプト電子化の仕組みや経緯について説明を受けた後、東京都国民健康保険団体連合会で実際にレセプト審査の現場視察も行いました。

それぞれの講義・視察では質疑応答が活発に行われ、また、研修内容を踏まえたアクションプラン作成時のディスカッションも熱気にあふれたものとなり、短期間ながら密度の濃い研修となりました。

【画像】

政策研究大学院大学での講義(島崎教授)

【画像】

佐久市長表敬

【画像】

国民健康保険中央会での講義

【画像】

アクションプラン発表