短大卒業後に数々のボランティアを経験。
20代は農業と女子プロレスに打ち込む。
短大2年生だった19歳のときに教育実習で初めて教壇に立ちました。そこで人生経験のなさを痛感したことがきっかけで、NGOのワークキャンプで短期ボランティアに参加することに。世界中の人と交流することの楽しさを覚え、短大卒業後もフィリピンやタイでボランティア活動を続けました。「青年海外協力隊にチャレンジしたい」と思ったのは、ボランティアの現場で協力隊の経験者に話を聞いたから。日本で参加費を稼いでは海外での短期のボランティアを繰り返していた私にとって、2年間に渡り、現地に腰を据えて活動できるJICA海外協力隊は魅力的でした。
しかし、短大を卒業したばかりの私が応募できそうな要請はなかなかなく、ちょうどその頃、ワークキャンプで行ったタイの山村で、電気やガスのない中「私にできることはこんなにも少ないのか…」と衝撃を受けたことも重なり、「これからは農業だ!」と確信して、北海道の牧場で2年間、酪農に取り組みました。そして、「酪農で身に付けた体力を生かせるかも」と、今度は女子プロレスラーに転身し8年活動しました。この変わった経歴は、後に教師になったときに、生徒たちがまだ経験したことのない未知の世界を語れるようになる貴重な経験だったと思っています。
30代になり、教師という本来の目標に立ち返ろうと、日本語教師養成講座に通って日本語教師の資格を取得。日本語学校で1年間の実務経験を積み、JICA海外協力隊へのチャレンジを決めました。私の住む横浜市の教員採用試験には、JICA海外協力隊などの国際貢献活動経験者が受験できる特別選考枠があるので、隊員経験を教員になるためのステップアップとしたいという思いもありました。また、ブラジリアン柔術の経験者として、本場で日本語教師がしたいという思いもあり、日系社会青年海外協力隊を選び受験しました。
