地下水開発・水供給訓練計画プロジェクトフェーズ3

The Ethiopian Water Technology Center Project Phase-3

終了案件

国名
エチオピア
事業
技術協力
課題
水資源・防災
協力期間
2009年1月〜2014年1月

プロジェクト紹介

安全な水へのアクセス率が低く、安全な水の供給が大きな課題となっているエチオピア。日本は、1998年から「地下水開発・水供給訓練プロジェクト」(フェーズ1)を実施し、アディスアベバ訓練センター(現在名:エチオピアウォーターテクノロジーセンター(EWTEC))の新設支援を行いました。これに続いて2005年からフェーズ2を実施し、プロジェクト終了時点でのべ約1900名の人材が研修を修了しました。この協力(フェーズ3)では、今後EWTECが多様な研修ニーズに的確に対応するとともに、自立化するための支援を行いました。これにより、同国の地下水管理、水供給管理を行う人材の増加に寄与しました。

協力地域地図

地下水開発・水供給訓練計画プロジェクトフェーズ3の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • エチオピアウォーターテクノロジーセンター(以下、EWTEC)正門:エチオピアで唯一の地下水分野の研修センター。日本が設立当初から支援を行っている。既に約4,000名以上のエチオピア人研修生がこの門をくぐり、研修後エチオピア各地に飛び立っていった。 

  • GISコースで指導する専門家:EWTECでは、アフリカ諸国からの研修員も受け入れている。専門家の指導に食い入るように画面を見つめ入る研修員。64パーセント(WHO/UNICEF 2014 Joint Monitoring Program)と言われるサブサハラ・アフリカの給水率の向上が期待される。 

  • エチオピアの農村の水事情:水汲みは女性と子供の重労働。地方給水率も非常に低く、地方に住む住民の35パーセントは片道1.5キロメートル以上歩いて水汲み場に行かなければならない。井戸の建設などを通じた水の供給が喫緊の課題となっている。 

  • アフリカ諸国向け地下水モデルコースの野外実習の様子:地図を見ながら、授業の習得成果を確認。講義と実習の反復が、成果の定着を生む。適切な地下水モデルの立案は、効率的な井戸掘削に必要不可欠である。 

  • ロープポンプ製造訓練の様子:エチオピア内で購入可能な材料のみを活用したロープポンプはローコストテクノロジーとして普及が見込まれる。従来の輸入品に比べ6分の1から10分の1の値段で設置できるロープポンプは非常に魅力的。地方給水率の向上が見込まれる。 

  • 掘削機械整備コースの様子:熱心に研修員を指導するコースコーディネーター。エチオピアでは厳しい自然条件、不十分なメインテナンスなどが原因で、井戸掘削機が故障することが多い。故障を放置せず、定期的に掘削機のメインテナンスを行うことで、実質50パーセントと言われるこの国の地方給水率も向上する。 

  • 掘削技術コースにおける揚水試験の様子:研修には座学のみならず、できるだけ実技のコマを入れている。研修で習ったことを生かす実習は、知識の定着に非常に重要である。研修後に、各州で実際に井戸掘削に携わる研修員は真剣そのもの。 

  • 地下水モデルコースの様子:地下水モデルソフトの使い方を教える、日本人専門家。地下水モデリングは、新規井戸掘削などに必要な基礎技術の一つでもある。実質たったの50パーセント程度とも言われている地方給水率の向上に本研修が貢献することが期待される。 

  • 適正技術普及活動(エンジンロープポンプの試験サイト):エチオピアで入手できる素材で作成が可能なロープポンプの普及は、実質50パーセント程度とされる地方給水率の向上に大きく貢献する。女性の水汲みにかかる重労働も大幅に軽減。ロープポンプを知らない地方の住民も数多く、デモンストレーションは有効。 

  • 電気機械整備コースの様子:エチオピアの水分野の技術者は、概して電気機器系統の実務経験に乏しい。実習を通じた経験を通じて、座学で学んだ知識を吸着させて行く。コースコーディネーターの眼差しも非常に熱い。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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