無収水対策能力向上プロジェクト・フェーズ2

Capacity Development Project for Non-Revenue Water Reduction in Jordan Phase 2

終了案件

国名
ヨルダン
事業
技術協力
課題
水資源・防災、平和構築
協力期間
2009年2月~2011年8月

プロジェクト紹介

国土の約75パーセントが砂漠地帯のヨルダン。水資源不足は深刻で、全国で給水制限が行われ、小規模村落には給水が週10時間以下の地域もあります。同国の無収水率は非常に高く、ヨルダン水道庁は無収水の削減に取り組んでいました。2005年から実施した日本の技術協力によって、現地職員の基礎的な無収水対策能力の向上を支援しました。この協力(フェーズ2)では、配水ネットワーク管理能力、給水管および水道メータの設置体制整備、水道庁と住民との関係強化など、予防的な無収水対策の能力の向上させるための支援を行いました。

協力地域地図

無収水対策能力向上プロジェクト・フェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 中部3県を対象としたテクニカルワークショップで、パイロット区画の配水圧コントロールの検討結果の報告をするBalqa県Fuhais事務所の職員(2009年11月4日) 

  • 地下漏水探知作業を行うBalqa県支所職員。12月中旬の時点で漏水4箇所、不良水道メータ4個を検出。 2回目の無収水ベースラインが12月末に実施された。 

  • Tafileh県のパイロット区画において漏水調査や各戸音聴調査作業による漏水の発見・修理や不良水道メータの発見・交換がWAJ職員により進められた。この作業完了後、2回目の無収水レベル測定が行われ、無収水率が39.8パーセントから20.3パーセントに半減した。 

  • Tafilah県パイロット区画において、減圧弁の調整と指導が製造会社から派遣されたテクニシャンにより現場で行われた。 

  • 配水ネットワーク管理能力強化のため、フェーズ1で訓練されたテクニシャンから無収水対策基礎技術(流量測定)の指導を受ける新任テクニシャン。於:Balqa県 

  • 現地テレビ局(International Industrial Channel )がマルカトレーニングセンターでの研修の模様を取材。その模様はニュースとドキュメンタリーで放映された。(講師は2010年5月の本邦研修に参加したMustafa氏) 

  • 給水管および水道メータ設置工事事業者認定制度の規定と手続き案についての関係機関との協議。参加者は、WAJの他、公共事業省、労働省、職業訓練センター、工事事業者協会、Miyahuna(アンマン水道会社)が参加して活発な協議が行われた。(2010年11月8日) 

  • Karak県において婦人社会活動リーダーへ住民啓発プログラム実施についてガイダンスが行われた。 

  • モスクにおいて指導者から無収水問題について説教が実施された。 

  • キャンペーン用材料:節水用器材(左)、パンフレット(中央上)、マグネットステッカー(中央下)、ガイドブック(右) 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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