ヤンゴン港・内陸水運施設改修プロジェクト

Urgent Project for Rehabilitation of Yangon Port and Main Inland Water Transport

終了案件

国名
ミャンマー
事業
技術協力
課題
運輸交通
協力期間
2009年2月~2015年1月

プロジェクト紹介

ミャンマーでは、2008年にサイクロン「ナルギス」が最大の都市ヤンゴンと近隣の地域を直撃し、10万人以上が死亡・行方不明、200万人以上が被災するという甚大な被害を受けました。また、主要交通インフラである内陸水運施設も大きな被害を受け、被災地域への支援物資・生活物資の運搬に支障が出ました。この協力では、被災地の主要交通手段である内陸水運機能について迅速な機能回復を行う目的で、ヤンゴン港の内陸水運施設の復旧計画を策定するための支援を行いました。

協力地域地図

ヤンゴン港・内陸水運施設改修プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ミャンマーは2008年5月2日のサイクロンナルギスによって、死者行方不明者20万人を越える甚大な被害を受けた。同サイクロンで港湾施設も被害を受けた(ヤンゴン港の桟橋)。 

  • デルタ地域におけるナルギスによる被災状況。 

  • ナルギス被害を受けた桟橋に対し、災害に強い桟橋復旧を通じて、相手政府への技術移転を行うことを目的とした実証事業により完成したダラ桟橋。 

  • サイクロンおよび地震の将来予測に基づいて、高潮および津波がヤンゴン港に与える影響について検討を行った。その成果を基にして、海洋防災計画の提案や防災意識の向上を図るため、2009年および2011年に、関係機関に対し防災セミナーを実施した。 

  • サイクロンの将来予測に基づく高潮シミュレーション結果。 

  • 地震予測に基づく津波シミュレーション。デルタ地域において、数メートル規模の津波が生じる可能性があることが確認された。 

  • ナルギスで、内陸水運公社は460隻保有している船舶のうちの約100隻が被害を受けた。被災後の物流機能回復において船舶修理がボトルネックとなっていた。そのため船舶修理に重要な溶接の研修を行った。写真は、溶接研修を受けたシニア技術者が若手技術者に講義している状況。 

  • 同上(実技訓練風景) 

  • 同上(クレードル製作風景) 

  • ナルギスで、港湾公社所有の航路標識(灯台)が被害を受け、崩壊した施設もあった。航路標識が無いために航行に危険が伴っていた。同港湾公社がタワーの再建を行い、JICAがライトを供与・設置・航路安全研修を実施した。 

関連情報

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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