シンズリ道路維持管理運営強化プロジェクト

The Project for the Operation and Maintenance of Sindhuli Road

国名
ネパール
事業
技術協力
課題
運輸交通
協力期間
2011年12月~2016年1月

プロジェクト紹介

ネパールのシンズリ道路は、首都カトマンズと南部テライ平野を結ぶ幹線道路で、日本の無償資金協力によって建設されました。防災面での配慮はなされているものの、災害発生時に適切な連絡体制が構築されておらず復旧に時間を要したり、また、交通安全および厳しい自然条件により発生する斜面崩壊や土砂災害に対する災害対策工に係る知識・経験が不足したりしていました。この協力では、道路局および治水砂防局において、斜面対策工の実施方法や道路復旧などの災害対策工を含む運営維持管理能力の強化を支援しました。これにより、安全かつ円滑な道路交通の確保に貢献しました。

協力地域地図

シンズリ道路維持管理運営強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトサイトとなる日本の無償資金協力で建設された国道6号線(通称シンズリ道路)。1996年より建設が開始された全長約160キロメートルの道路で、現在は全線開通に向けて残る第三工区の工事中。写真はシンズリ道路のうち、起点バルディバス町から約49キロメートル地点の風景。 

  • シンズリ道路の起点(バルディバス町) 

  • プロジェクトの実施機関である公共事業計画省道路局とのキックオフミーティング。プロジェクトの実施体制や今後の進め方について協議が行われた。 

  • シンズリ道路維持管理事務所の設立式典の一コマ。道路局内にシンズリ道路の維持管理を専門に行うシンズリ道路維持管理事務所が設立された。 

  • シンズリ道路維持管理事務所内部の様子。 

  • 第1回Project Coordinating Committee(PCC)会議の様子。ネパール側から、公共事業計画省道路局、灌漑省治水砂防局、ネパール道路基金、日本側から、在ネパール日本大使館、JICAネパール事務所、専門家チームの総勢21名が出席し、プロジェクトの第1年次年間活動計画が承認された。 

  • 専門家チーム、シンズリ道路維持管理事務所職員および治水砂防局職員が合同で行ったシンズリ道路全線の斜面の安定度評価調査。道路の現状を詳細に把握することが、道路維持管理プロジェクト成功のカギとなる。 

  • シンズリ道路の起点バルディバス町から111.4キロメートル付近の河川を横断するためのコーズウエイ(河床道路)に上流(左)からの土石流が堆積している。 

  • 道路維持管理事務所職員や治水砂防局職員の防災技術の向上を目指し、専門家チームが能力開発活動(Capacity Development Activities)として現地斜面安定度調査のミニワークショップを開催。 

  • 地理情報システムやCAD操作の実地研修。シンズリ道路維持管理事務所職員や治水砂防局職員の能力開発活動の一環である。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

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