プロジェクトでは、保健人材情報システム(HRHIS)と人材養成校情報システム(TIIS)の開発と普及を支援し、2011年11月には全国関係機関への普及が完了しました。
プロジェクト活動の一環として、国立医学研究所と連携し、5S-KAIZEN-TQMの取り組みが患者満足度や保健人材のモチベーションに与える影響を測るオペレーショナルリサーチを実施しています。
国公立病院や州・県保健局を対象とした5Sの指導者研修では、講義だけでなく、実習も多く含まれています。写真は、講義で学んだ5Sツールを用いて参加者が5S活動を実習する様子です。
5S活動を実施中の国公立病院(2012年8月現在47病院)に対し、半年毎に巡回指導チームを派遣し、5S活動の進捗確認とその評価を通じて技術的な助言を行っています。
カイゼン研修にて、QCツールの一つである特性要因図の解説をする石島チーフアドバイザー。
最も5S-カイゼン活動が進んでいるモデル病院である国立ムベヤ病院は、国内外から多くの見学者が訪れています。院内各部署では、ラベルや色を使った整頓などの5Sツールを駆使した職場環境改善が行われています。
第一回国家医療の質向上フォーラムでは、プロジェクトが事務局となって開催を支援しました。タンザニア国内外から400名を超える医療従事者、州・県保健局職員、開発パートナー等が参加しました。(2011年11月)
5S-カイゼンプロジェクトが導入されているゲイタ病院で、病室をチェックしてまわる専門家が、プロジェクト用のテキストを開いて見本を見せる。カイゼンプロジェクトでは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の5Sを実行することにより、職場での作業の効率化を目指している。(写真提供:久野 武志)
5S-カイゼン用のテキスト。プロジェクトの実施されている全国の各病院に配布されている。(写真提供:久野 武志)
床に貼られたカラーテープにより、各ゴミ箱の定位置と内容物が明確にされている。5S-カイゼンが進んでいる証拠。(写真提供:久野 武志)