第3回ワークショップの実施(2018年4月30日)
第一回試験施工から得られた知見の整理とガイドライン作成の準備のため、首都アクラから約30キロメートル離れたPeduaseにおいて、二泊三日の合宿形式によるワークショップを行いました。カウンターパートである地方道路局に加え、試験施工に携わった施工会社のエンジニアにも参加いただくことで、現場の声を直接聞く機会としました。
ワークショップでは、ガイドラインの各章に担当者を決め、それぞれがガイドラインに記載すべき内容についてプレゼンを行い、プレゼンに対して全員が意見を述べ合う形で進められました。その結果、まとめられた主な内容を以下に示します。
- LBT(人力施工)は、発注者と施工者に地域のコミュニティを含めた3者で成り立つことから、専門家以外の人も理解できる表現になるよう努める
- 施工手順は、順序に沿って写真などで視覚的にわかるようにすることが大事である
- 施工中の安全及び衛生については、DFR(地方道路局)にEBT(機械施工)のガイドラインがあるので、それを参考としてLBTに重要な内容を整理する
- 施工単価は工種ごとだけでなく、広く考え方を理解してもらうため、その内訳も説明する必要がある
- LBTを用いたことによる経済的なインパクトを示すことができれば効果的である
このような議論に基づいて、試験施工から得られた知見も加え、LBTによる簡易瀝青表面処理工法のガイドラインをカウンターパートととも作り上げていきたいと考えています。
(小川基樹/総括・地方道路整備)
ワークショップにおける協議の様子1
ワークショップにおける協議の様子2