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検定林(Progeny Test Site)の植栽

2014年8月末にキツイとキブウェジの苗畑で播種した優良木の種子を苗木に育てて、12月上旬にキツイ、キブウェジ、マリマンティ、カシガウの4か所の検定林造成地に植栽しました。本来の計画では、雨期の11月中に植栽完了のはずだったのですが、諸般の事情で約半月ずれこみました。実は11月末に凄まじい暴雨があり、もしも計画通りに植えていたら、恐らく多くの苗木たちは流されてしまっていたことでしょう。人間万事塞翁が馬、どこでラッキーがあるかわかりません。半乾燥地とはいえこのような暴雨も年に何度かありますから、地形上、特にカシガウとマリマンティには、雨水のコントロールが必要になります。

今回検定林に植栽した苗木は、100系統の優良木の母樹から採種してきた種を使いました。私たちが造成した採種園のメリアは、この時点ではまだ十分に母樹の役割を果たせなかったからです。そのような種ですが、遺伝子は共通のはずですから、優良性検定のためのデータは取れます。次回の植栽は2015年11月の予定ですから、その時には私たちの採種園で取れた種をできるだけ多く使う予定です。検定林の植栽条件は、将来のユーザーである農家の植栽条件を想定して、トラクターで鋤き込みをした土地に4mの樹間を取って植栽し、農家が行うであろう程度のアフターケアをしながら、成長を観察します。

2015年6月現在で植栽後約半年ですが、どの検定林の苗木もほぼ順調に成長し、平均で約1.5〜2m近い樹高に達しています。個々の苗木を観察すると、同じ系統の苗木が4か所それぞれの検定林でほぼ同様のパフォーマンスを示す傾向が認められ、既に優良木の中での特徴が明解に現れようとしています。まっすぐに縦にすらっと伸びる苗木は、将来材木用として期待されるでしょうし、横に枝葉を大きく張る苗木は、将来薪炭材用などに期待されるでしょう。「気候変動」対策のためには、短期間でできるだけ多くの葉を付けて、二酸化炭素をたくさん吸収するものが有益という評価になります。

プロジェクト実施期間は5年間しかありませんが、次回の植栽分も含めて、できるだけ多くの検定を行い、その結果をフィードバックしながらの確認作業が続きます。また、耐乾燥性についての生理学的な研究とDNA解析も行われており、様々なレベルでの優良性も探求されます。そして、これらの作業と並行して、将来誕生する「クオリティーシード」を、一般の種子と区別してどのように効果的に普及していくかが検討されます。

(なるみ・たけだ)

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マリマンティでの植栽指導

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カシガウでの植栽指導

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皆でせっせと植えましょう(マリマンティ)

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植える場所は正確にね(キブウェジ)

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遠くに聳える山から水が出ます(カシガウ)

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検定林内の低地の泥濘(マリマンティ)

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塹壕のような防水溝(カシガウ)

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お濠のような防水溝(マリマンティ)

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キツイ植栽半年後(中央女性は環境大臣)

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カシガウ植栽半年後(短期専門家一同と)

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マリマンティ植栽半年後

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キブウェジ植栽半年後

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【カシガウ検定林図面】約2.8ha

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【マリマンティ検定林図面】約2.8ha

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【キツイ検定林図面】約3.4ha

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【キブウェジ検定林図面】約3.4ha(図面左側が検定林、その右側はアカシア実生採種園とメリア採種園)