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プロジェクトパイロットサイト(西セピック州)における伐採事業モニタリングの実践について

2017年6月12日〜6月21日

先月の西ニューブリテン州に続いて、6月12日から21日にかけて、もう一方のパイロットサイトである西セピック州へ出張してきました。今回の目的は、「Amanab Block 1 − 4 and Imonda FMA」、「Bewani FCA」という2か所の伐採事業箇所(図1)において、GPS(Global Positioning System)とGIS(Geographic Information System)を使った伐採事業の監督方法について研修を行うことです。

カウンターパート機関であるPNG森林公社では、木材生産のための選択伐採(択伐)だけでなく、農地への転用を目的とした全面伐採(皆伐)についても監督しています。そこで、今回の研修では、択伐に加えて皆伐についてもより良い監督を行うために、州森林事務所の現場職員らとともに、GPSを使った監督業務を試行しました。

PNG森林公社のある首都のポートモレスビーから現地までは、飛行機と4WDを乗り継いではるばる6時間かかります。到着の翌日から、始めに択伐実施個所の「Amanab Block 1 − 4 and Imonda FMA」において、伐採業者が設置した土場や林道等の写真を撮影して、GPSにより位置を記録しました。また、重要な監督項目である新たに作られた林道の線形や面積等をGPSにより計測しました。続いて、皆伐実施個所の「Bewani FCA」においても、同様のモニタリングを行った後、GPSで取得したデータをGISに取り込んで、モニタリングレポートを作成しました。今回は、択伐実施個所と皆伐実施個所のモニタリングを行いましたが、択伐実施個所では伐り残した木の損傷状況、皆伐実施個所では業者がオイルパーム畑の造成に使用する除草剤や肥料の保管状況など、それぞれの特性に応じたモニタリングを行いました。この研修を通じて、参加者は、監督業務におけるGPSの活用方法や取得したGPSデータのGISでの処理の方法、またモニタリングレポートの監督項目に応じて、植生図や地形図といった空間情報のうち、どれを選択するのが適切かなどについて学びました。

レポートの作成後に行った州森林事務所の現地職員との打合せにおいては、参加者からレポートの有用性を認める以下のような意見が出されました。

8月には、パイロットサイトで行った活動内容を、プロジェクトワークショップにおいて関係者と共有のうえ、意見交換する予定です。

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(図1)今回訪れたパイロットサイト(赤丸の位置)

現地で撮影した写真等

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伐採現場でのモニタリングの様子

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伐採現場でのモニタリングの様子

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専門家及びカウンターパートの打合せ風景

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専門家及びカウンターパートの打合せ風景

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専門家及びカウンターパートの打合せ風景

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モニタリングレポート作成風景

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モニタリングレポート作成風景

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モニタリングレポートのプレゼン風景

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現地で育てられているオイルパームの苗

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写真中央の高木はこの地方で多く見られる種。パプアニューギニアではクイラ、日本では太平洋鉄木などと呼ばれ高値で取引されます。

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ロギングキャンプで発見したカブトムシ

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この地方では野生のシカが多く、ロギングキャンプでは食用に飼育されていました。