新航法システムセミナー（2016年1月13日）
衛星技術を使用した次世代航空保安システム（Communication, Navigation and Surveillance / Air Traffic Management（CNS/ATM）system）のミャンマー国における導入計画を策定する「CNS/ATMマスタープラン策定」が、本プロジェクトの活動の一つです。この活動の一環として、2015年12月21日から12月24日にかけて、宮邉長期専門家による「新航法システムセミナー」が実施されました。
セミナーの目的は、Department of Civil Aviation（DCA）が作成するCNS/ATMマスタープランに基づいてCNS/ATMシステムを導入する際に、CNS部の職員が適切な意思決定をできるよう支援することです。
講義中の宮邉長期専門家
受講中の航空管制技術官
セミナーでは、専門家が以下の講義を行いました。
- 1 . 国際航空民間機関が提唱するCNS/ATMシステムの導入方針GANP（Global Air Navigation Plan）、ASBUs（Aviation System Block Upgrades）について
- 2 . システム信頼性の概要、航空機の運用に衛星を使用した場合の衛星システムであるGNSS（Global Navigation Satellite System）について
-
3
.
米国の測位用の衛星システムであるGPS（Global Positioning System）関連
・GPS衛星の配置に起因して測位精度が決まるDOP（Dilution Of Precision）
・GPS信号を航空機の機上装置で補完するABAS（Airborne-Based Augmentation System
・GPS信号をGPS衛星とは別の静止軌道上の衛星から補完するSBAS（Satellite-Based Augmentation System）
・GPS信号を地上から補完するGBAS（Ground-based Augmentation System）
・航空機が地上の航空保安無線施設だけに限らず、GPS等の衛星を使用して柔軟性の高い経路を飛行することを可能にするPBN（Performance Based Navigation）