井戸改修訓練が実施されました
給水セクターのパイロット事業では井戸の改修工事が計画されており、今年8月から活動が開始される予定です(2年間で36ヶ所が対象)。これに先立ち、井戸改修を担当する州水公社(SWC)の技術者12名に対する技術研修が首都のハルツームで10日間にわたり実施されました。SMAPが対象とする井戸は、ウォーターヤードとよばれる電動ポンプ付深井戸で、1つの井戸で約2,000人の住民に安全な水を供給することができます。しかしながら、老朽化した井戸では内部の破損や泥が溜まったりすることで、供給能力が大きく低下してしまいます。SMAPの井戸改修事業では、井戸の問題点を検査し水ポンプや発電機の更新をします。そして爆気洗浄により内部の汚れを落とし、井戸の機能を回復させます。研修では、これら作業に必要な技術の向上と工事完了報告書の作成方法について講義と実習が行われました。スーダンでは6月は酷暑のシーズン。炎天下の気温は50℃にもなります。そんな暑さをものともせず、黙々と作業をする彼らの姿はまじめそのものです。これからダルフールに戻り、現場で場数を踏むことで、かれらの技術が磨かれていくことを期待します。
ハルツームの飲料水・衛生局訓練センターで井戸検査の実習を行う州水公社の技術者たち。
ハルツームの飲料水・衛生局訓練センターで井戸検査の実習を行う州水公社の技術者たち。