パイロット職業訓練校3校で最終実技試験を実施
2018年9月11日~14日、28日~29日
カンボジアでは秋が学校の卒業シーズンです。毎年この時期、職業訓練校でも課程を修了した学生が社会へ巣立っていきますが、卒業に当たっての最終関門となるのが最終試験です。
プロジェクト開始前は、パイロット校3校の電気分野ディプロマコースでは、最終試験は筆記試験のみが実施されていました。しかしながら、当プロジェクトは、産業界のニーズに応えるための実践的な職業訓練技術(TVET)を習得できるような標準カリキュラム作成を通して、技術系人材育成を目的としていることから、産業界へ一定レベルの実践的技術者の輩出を担保することを目的とし、実技試験を2017年度より導入開始しました。
卒業生が職業訓練校で、就職先において役に立つ知識・技能や態度を身に付け、人材の質を保証することは、プロジェクトの目的に直結するものです。このため、プロジェクトでは昨年NPIC1校のみで導入した実技試験に続き、今年は3校すべてで、3科目(PLC、モーター制御及び電気配線工事)の実技試験を実施しました。3校合わせて140名(NPIC:58名、NTTI:53名、PPI:29名)が合格となりました。
実技試験の運営面で大きなトラブルはなかったものの、3校の実施面での標準化をいかに進めていくかなど、改善点もみられました。また、今回、受験した学生からあわせてアンケート調査を実施し、カリキュラムへの満足度や改善の要望などについて、生の声を得ることができました。
当プロジェクトでは今後、TWG会合等で振り返ることにより、次年度以降のパイロット校における教育訓練に活用し、各校の自主性をさらに高めるとともに、カンボジアにおいて技能の重要性が根付いていくように取り組んでいきます。
NPIC モーター制御試験
NPIC 電気配線工事試験
NTTI モーター制御試験
NTTI PLC試験
PPI モーター制御試験
PPI PLC試験