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第2回「都市救急救助I、II」研修を実施しました。

昨年に引き続き、チリ消防アカデミーが実施した「都市救急救助技術I、II」研修の閉講式が10月29日、同アカデミーの研修センター(首都州タラガンテ県)で開かれ、参加した13カ国37人が2週間の訓練を終え、修了証書を手にしました。
研修員らは、同アカデミーのチリ人インストラクターたちの指導のもと、崩壊した建物から人命を救出する方法や犬を用いた捜索技術など、実技と講義を組み合わせた2週間の研修をこなしました。また日本から派遣された総務省消防庁の新村満弘・参事官補佐と名古屋市消防局の小林慶祐主任が、日本の救急救助体制や阪神淡路大震災や東日本大震災などの大災害の経験とそこから得られた教訓、さらに救助隊員の安全確保の重要性について講義しました。

一方、本研修とは別に、10月22日にはチリ国内の消防士向け公開セミナーがサンチアゴ市内で開催され、チリの消防士ら約200人が参加したほか、セミナーの様子はチリ全国の消防士らに向けてネット配信されました。セミナーでは新村専門家が、日本の国際緊急援助隊のネパールや中国など海外での救助活動について紹介したほか、小林専門家が画像探索機などの特殊機材を用いた捜索技術の訓練の様子をビデオで紹介し、参加者から多くの関心が寄せられました。またチリ消防庁は、4月にエクアドルで起きた地震に派遣したチリの救急救助チームの活動と、それら活動から得られた教訓などについて話し、両国の海外での救助活動に関する経験を共有しました。

日本の国際緊急援助隊は、国際捜索救助諮問グループ(INSARAG)の外部評価分類(IEC)で重量級認定の総合評価を受けていますが、チリ消防団も来年11月にIEC受験を予定しており、両専門家は、認定に向けた訓練や受験に際して留意すべき点などについても、チリ側に対して技術的助言をしました。(文・写真、武田和代)

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都市救急救助研修で機材の取り扱いを学ぶ研修員たち(チリ消防アカデミー研修センターで)。

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チリ人消防士を対象に開かれたセミナーでのディスカッション。