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KIZUNAプロジェクトが第16回世界地震工学会議に参加しました。

サンチアゴ市で開かれている第16回世界地震工学会議に1月11日、KIZUNAプロジェクトとして参加し、ランチセミナー「地震工学における国際協力—チリにおけるKIZUNAプロジェクトの形成と目標」を開催しました。KIZUNAプロジェクトと、プロジェクト形成の基盤となった、長年にわたるチリと日本の防災分野における技術協力の事例を紹介し、地震工学における国際協力の重要性と今後の発展の可能性について議論しました。

世界地震工学会議は、サンフランシスコ地震50周年を記念して1956年に開催されて以降、原則として4年ごとに世界各地で開催されています。第16回目となる今会議は、1月9日から13日までサンチアゴ市で開かれ、地震学や耐震工学などに関する最新の研究成果が発表されました。

プロジェクトが主催したランチセミナーには、学会関係者ら約50人が参加し、冒頭、カウンターパートのチリ国際協力開発庁のオファリル・二国間マルチ協力部長がKIZUNAプロジェクトの設立の経緯や概要、これまでの実績について紹介しました。続いて、チリ公共事業省とJICA社会基盤・平和構築部の担当者らが、近年、日本の協力のもとチリで取り組まれている、災害後の建造物の応急耐震診断や橋梁の耐震設計基準改定などの事例について紹介しました。また、エルサルバドル大学のロペス教授がJICAの「TAISHIN(耐震)プロジェクト」について言及しました。最後に、耐震工学などの分野における人材育成を目指して、JICAと協同で国際研修を実施している国立研究開発法人建築研究所国際地震工学センターの横井俊明・センター長をモデレーターに、参加者らで地震工学分野における技術協力の成果と課題、人材育成の重要性とKIZUNAプロジェクトとの連携などについて意見交換しました。(文、武田和代)

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第16回世界地震工学会議でKIZUNAプロジェクトを紹介するAGCIDのオファリル部長。

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地震学や耐震工学における技術協力の重要性について意見交換するセミナー参加者ら。