バルカ県送配水網改修・拡張計画
The Project for Rehabilitation and Expansion of the Water Networks in Balqa Governorate
終了案件
- 国名
- ヨルダン
- 事業
- 無償資金協力(贈与契約(G/A))
- 課題
- 水資源・防災
- 贈与契約(G/A)締結(供与期限)
- 2014年11月~
- 供与額
- 22.38億円
プロジェクト紹介
国土の約75パーセントが砂漠地帯のヨルダン。水資源不足は深刻で、全国で給水制限が行われ、小規模村落には給水が週10時間以下の地域もあります。この協力では、バルカ県の中でも特にヨルダン最大のパレスチナ難民キャンプ(バカア)を抱えるアインアルバシャ地区、また、貧困度が高く、ヨルダンの農業生産基地であるディルアラ地区において、送配水主管の敷設や配水池とポンプ場の建設と、送配水管、減圧装置、流量計などの機材の整備を支援しました。これにより、水圧の適正化や無収水率の低減などを通じて水道サービスの改善を図ることに加え、シリア難民が流入している同県の増加した上水需要の負荷の緩和しました。
①事業の目的
バルカ県アインアルバシャ地区及びディルアラ地区を対象とし、送配水網を改善することにより、水圧の適正化、給水時間の延長、水質の向上、無収水率の低減、消費電力の効率化等を通じて、水道サービスの改善を図ることを目標とする。さらに、これらの改善を通して、ヨルダン北部に流入しているシリア難民による水不足の緩和を図る。
②事業概要
1) 施設・機材の内容:下記の更新・拡張工事を行う。
アインアルバシャ地区:送配水管(計 20,080m)、配水池(2 か所)
ディルアラ地区:送配水管(計 15,160m)、送水ポンプ(1 か所)、配水池(1 か所)
2) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容:詳細設計及び施工監理、送配水データ管理、無収水量の算定、給水圧管理の指導
3) 調達・施工方法: 資機材は現地調達を優先するものの、品質の面から主要資機材は欧州など第三国及び日本からの調達が想定される。幹線道路での開削工事が認められていないことから、非開削(トレンチレス)工法を採用する。配管工事は現況の交通の流れを阻害しない計画とする。