第二次バルカ県送配水網改修・拡張計画
The Project for Rehabilitation and Expansion of the Water Networks in Balqa Governorate(Phase 2)
終了案件
- 国名
- ヨルダン
- 事業
- 無償資金協力(贈与契約(G/A))
- 課題
- 水資源・防災
- 贈与契約(G/A)締結(供与期限)
- 2017年8月~
- 供与額
- 13.91億円
プロジェクト紹介
ヨルダンのバルカ県アインアルバシャ地区には、10万人を超すパレスチナ難民が居住していますが、昨今シリア難民の流入により人口が急増しています。にもかかわらず基幹送配水網は過去25年間、改修や拡張がされておらず老朽化が進んでおり、その結果、全国平均を超える高い無収水率や不適切な配水によって生じる過剰な電力消費、水道管の摩耗・腐食による水質悪化などの問題を抱えています。この協力では、「バルカ県送配水管網改修・拡張計画」(第一次計画:バルカ県ディルアラ地区を対象)に続き、バルカ県の送配水網を改善しました。これにより、難民流入の影響を受けたヨルダンの更なる水不足の緩和に貢献するとともに、ヨルダン水道庁が推進する、より持続的・自立的な水道経営の強化に寄与しました。
① 事業の目的
バルカ県アインアルバシャ地区及びディルアラ地区を対象とし、送配水網を改善することにより、水圧の適正化、給水時間の延長、水質の向上、無収水率の低減、消費電力の効率化等を通じて、水道サービスの改善を図ることを目標とする。さらに、これらの改善を通して、ヨルダン北部に流入しているシリア難民による水不足の緩和を図る。
②事業概要
1) 施設・機材の内容:下記の更新・拡張工事を行う。
アインアルバシャ地区 送配水管(計 20,080m)、配水池(2 か所)
2) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容:詳細設計、入札補助、施工監理。ソフトコンポーネントは、第一次計画にて実施予定。
3) 調達・施工方法:資機材は現地調達を優先するものの、品質の面から主要資機材は欧州など第三国及び日本からの調達が想定される。配管工事は現況の交通の流れを阻害しない計画とする。