「車両登録・車検制度の行政制度改革プロジェクト」第3回合同調整委員会の開催
JICAの技術協力プロジェクト「車両登録・車検制度の行政制度改革プロジェクト」の第3回合同調整委員会(JCC)が公共事業運輸省(MPWT)のTauch Chankosal長官、及びJICAカンボジア事務所の田中耕太郎次長を議長として、2017年12月18日(月)にプノンペンホテルにて開催されました。MPWT交通局、経済財務省(MOEF)租税総局、MOEF関税総局、内務省(MOI)交通警察、MOI ID局からの代表者と、JICAのプロジェクトチーフアドバイザーである太田昌也専門家を筆頭とした専門家らが会議に出席しました。
第3回JCCミーティングの目的は、これまでのプロジェクト成果の共有、そして今後の活動計画の承認を得ることでした。JICA専門家によって今回の会議で提案された活動計画は下記の通りです。
IT(短期戦略)
短期戦略の報告
- アプリケーション1:情報連携のためのインターフェース仕様を定める
- アプリケーション2:セキュリティー診断を実施する
- ITインフラ:オンライン申請システムの運用ルールについて助言する
- 人材育成:システムのインフラ要件について助言する
- 短期IT機器支援:短期戦略として、IT機器を供与する
ITロードマップ
今後の計画:データセンター・アプリケーション開発・IT人材育成の要請
車両登録(具体的な改善案)
- 車両登録情報の精度向上:過去の車両登録情報を修正、不要情報を抹消し再整備するためのキャンペーンを実施する。また、プラカス(大臣令)、ガイドライン、チェックリストを関係機関に広く紹介する
- ローン完済前の車両転売防止:抵当権システムを紹介する
- 車両登録情報の共有:他省との情報連携を開始する
車検(具体的な改善案)
- 車検機器、検査員の基準:車検機器と検査員の技術基準を定める
- 車検機器管理システム:車検機器管理システムを紹介する。また、プラカス(大臣令)、ガイドライン、チェックリストを関係機関に広く紹介する
- 外観検査のチェックリスト:優先的な検査項目のチェックリストを伝える
次回のJCCミーティングは2018年6月に開催される予定です。