ウランバートル市内のアクセシビリティ不備が明らかに!

2017年4月25日

行政とNGOで共同調査を実施

2016年11月15日から2週間に渡り、行政機関と障害者団体(NGO)が連携してウランバートル市内の物理・情報アクセシビリティ調査を実施した。モンゴルでは、これまで行政やNGOが単独でアクセシビリティ調査を実施したことはあるが、共同で取組むのは初めてであった。モンゴル政府は、2016年2月に障害者権利法を制定し、障害者と協力して障害者の社会参加促進に取組んでいる。しかし実際にはまだ行政とNGOが協力して活動することが少なく、アクセシビリティに関しては、今回が初めての試みであった。

ウランバートルは、物理と情報のアクセシビリティの改善が喫緊の課題になっている。歩道には凸凹が多く段差も多い。また車両優先なので歩行者には危険も伴う。デパートやホテルのスロープは急勾配が多く、公共交通機関も多くの障害者は利用できないし、必要な情報も提供されていない。

今回の調査では、公共交通機関・歩道調査チーム、公共施設調査チーム、情報調査チームの3チームに分かれ、それぞれ担当行政機関とNGOで連携し、調査を実施した。その結果、多くの箇所で政府が定める基準に合致していないものが発見された。例えば、縁石がある歩道の勾配の多くは急勾配で基準に合致していない。またバス停の多くに点字ブロックもなく、情報案内板も設置されていなかった。

プロジェクトとしては、今後、今回の結果を踏まえ、担当行政機関と障害者団体/NGOと対策を検討し、アクセシビリティの向上に取り組むつもりである。

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