第3回配達セミナーを開催
2017年9月13日、マンダレー中央郵便局において配達セミナーを開催しました。このセミナーは、2017年5月にヤンゴン中央郵便局、6月にネピドー中央局で開催したものに続いて、3回目となりました。
第3回配達セミナーには、マンダレー中央郵便局とマンダレー市内の15の郵便局から、局長と配達員の合計44名が参加しました。
1.セミナー目的
今回のセミナーは、これまでのセミナー結果を踏まえて、受講者の興味が特に高かった「接遇訓練」と「ミーティング」を中心に、日本郵便の事例を紹介しつつ、ミャンマーの郵便配達員の日々の意識改善・業務改善を目指しました。
2.セミナーの模様
44名というこれまでで最も多くの受講者が、セミナーに参加しました。
「接遇」では、これまでと同様にあいさつの練習に加え、丁寧な言葉使いや職場を整理整頓することの大切さについても、指導をしました。
ミャンマーの郵便局では、毎日ミーティングを開き、情報共有をする習慣があまりありません(注)。そこで、ミーティングリーダーを決め、ミーティングのロールプレイングを実施しました。局員の出欠の確認、本社からの指示事項や毎日の郵便物数の周知などを行い、ミーティングの大切さを体験してもらいました。
3.アンケート結果
セミナー後のアンケートにより、接遇訓練や職場の整理整頓の必要性を感じた受講者が多かったことがわかりました。その他、「もっと早く区分や配達をする方法が知りたい!」、「配達業務に関する日本の技術を細かく教えてほしい!」などの声が多く聞かれました。
4.今後の展開
これで、ODAプロジェクトの対象地域であるヤンゴン、ネピドー、マンダレーの3都市での配達セミナーが終了しました。今後は、「接遇訓練」を中心に、ミャンマー郵便において高いレベルの接遇が定着するよう、新たなセミナーの開催を予定しています。
(注)ODAプロジェクトで実施したベースライン調査の結果、ODAの対象局である162局中49局しかミーティングを実施していないことがわかりました。