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【第28号】角田教授の運営指導によるプロジェクト訪問。

亜細亜大学国際関係学部の角田宇子教授が運営指導でプロジェクトを訪れました。角田教授は人類学者でフィリピン等の発展途上国の水利組合について研究しています。角田教授は、東ティモールについては、1991年に同国で起こったサンタクルス事件(注)を印象深く記憶していたそうです。実際に訪れてみると、そのような長い紛争の歴史にも関わらず、現在の東ティモールが平和であることと、現地の人々の親睦さや美しい風景に感動されたそうです。

角田教授は、2018年2月10日から2月21日までの期間東ティモールに滞在し、ブルトやマリアナのプロジェクトサイトを訪問して、農業水産省職員や村長、普及員やゲートキーパー、水利組合長や国連食糧農業機関スタッフ等多くの関係者と面談しました。そして東ティモールにおける水利組合の現状を調査分析し、将来水利組合が組織として発展できるようプロジェクトに助言されました。

角田教授は、「ブルトやマリアナの農家の皆さんには灌漑用水を最大限に有効利用して、コメや野菜等の2期作を実現して生産性を向上してもらいたいです。また水利組合には、近い将来灌漑施設の適切な管理や公平な水配分の実現に自ら取り組んでもらいたいです。」と述べられました。

さらに角田教授は、「将来的な水利組合の成功のためには、農業水産省やプロジェクト等の外部者ではなく、農家自身が主導的な役割を果たすべきです。プロジェクトには、現地の慣習法等を尊重して彼らが水利組合の設立や運営に主体的な役割を果たせるよう支援してもらいたいです。」と助言されました。

その一方で、角田教授は、プロジェクトが農家を支援して国産米の市場を開拓している現状を評価し、国産米の市場が今後さらに開拓されれば、農家は国産米の生産をさらに増加するだろうと予測されました。最後に角田教授は、「農家は彼ら自身で諸問題を解決できるので、プロジェクトには、彼らが自立し、目標を達成できるよう今後もよい支援者であってもらいたいです。」と述べてくれました。


(注)1991年11月12日にインドネシア国軍がサンタクルス墓地にて270名以上の東ティモール人を殺害したとされている。

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角田教授。

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マリアナを訪問中の角田教授と丹羽チーフ。

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マリアナのプロジェクトオフィスを訪問する角田教授。

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プロジェクトスタッフを対象にフィリピンの灌漑システムに係る講義を行う角田教授。