【2017年のニュース】2017年9月の活動ダイジェスト:大臣が現場に
新プロジェクト・ダイレクタ着任
9月8日、内務文化省防災局(DDM)の新局長が着任しました。DDM局長はプロジェクト・ダイレクタを務めます。同日、JICAブータン事務所の所員とプロジェクト業務調整員がDDMを訪れ、ブータンの伝統文化にのっとり、祝福の白い布(タシ・カダール)をカルマ・ツェリン新局長の首にかけ着任を祝福しました。
左から安藤業務調整員、カルマ新プロジェクト・ダイレクタ、JICAブータン事務所・若林所員とクリシュナ所員
9月15日、プロジェクト・チーフアドバイザの青木孝義教授(名古屋市立大学)とプロジェクト・ダイレクタが活動計画について打合せしました。DDMは耐震技術を普及する役割を担うため、青木教授は伝統建築物の大工向けに試行開発中であるビジュアル版築建築マニュアルのプロトタイプを紹介しました。
マニュアル試作品をプロジェクト・ダイレクタへ紹介するチーフアドバイザ
引き倒し実験 第2段
9月20日、耐震技術開発チームが、ブータン伝統方式で作られた版築構造物の引き倒し実験を行い、補強有りと補強無しの比較を行いました。内務文化省文化局(DOC)、名古屋市立大、香川大、東北大、日本大学が、5月の続きである本実験、第2段を遂行しました。同チームは、ブルドーザによって版築構造物の面外から負荷をかけ壁を引き倒し、負荷に対する構造物の強度を測定しました。DOCは、本プロジェクトの担当大臣である内務文化相を実験サイトへ招待し、本実験の意義を説明しました。
内務文化大臣へ説明するDOCエンジニア
実験終了後の記念撮影
また、ブータン国営放送(BBS)が実験の様子を全国ニュースで取り上げ、プロジェクトメンバーにインタビューしました。ニュースのダイジェスト映像がBBS公式サイトで閲覧できます。