村落の組織力強化のための州職員への研修
PIREDD Kwilu[1] では、5月18日から19日の日程で、CLD[2] のリーダー育成を担うセクターレベル(郡に相当)の州職員を対象とした研修を行いました。この研修では、村落の組織力強化に重要となるCLDの組織化のための共通認識を持つこと、またCLDの設立登記手続きを促進し、CLDが適切な文書や会費を管理できるようにすることを目的として、クウィル州キクウィット市にあるプロジェクト事務所会議室で行われました。現在プロジェクト活動を行っている4つのテリトワール、22のセクターから、CLDを所管する州農村開発省のセクター長とユニット長が中心となって参加しました。
2日間のプログラムは次の通りでした。
1日目:
- PIREDD Kwiluについて
- 農村地域の村落社会構造について
- CLDの組織と機能について
- 設立登記手続きについて
2日目:
- 技術部員によるCLDのフォローアップと支援
- CLDの事務・経理管理について
- PSAT(Plan Simple d’Aménagement du Territoire/簡易土地整備計画)について
経理管理の研修は、アグロフォレストリー活動を通じた森林の再生と維持・保全状態に応じて支払われるPES(生態系サービスへの支払い)や、アグロフォレストリー活動の結果将来的に得られる農・林産物からの収入などより納められる会費の管理、そしてこの資金運用が透明性を確保して行われるように、プロジェクトの会計担当スタッフが実施しました。
[1] PIREDD Kwilu:Programme intégré REDD+ Kwilu/Kwilu州におけるREDD+統合プログラム。
[2] CLD:Comité Local de Développement des villageois/地域開発委員会。プロジェクト活動参加において発足した村落レベルの住民グループのこと。
CLDの組織に関する講義の様子
経理管理に関する講義の様子