第2回セミナー 

2023年10月11日に、中間報告となる第2回セミナーを実施しました。セミナーには国家土地委員会事務局(NLCS)をはじめ、地理空間情報の主要なステークホルダーである産業・通商・雇用省、インフラ・運輸省、公共事業省、農業・畜産省、エネルギー・天然資源省等の省庁、ティンプー市、デジタル庁にあたるGovTech、公益法人や民間測量業者、国際機関(Institute for Training and Research(UNITAR) 、World Food Programme (WFP))から参加がありました。

本プロジェクトの現時点での成果である、地理空間情報の共有・検索・閲覧・計測等を可能にするWebサービス(NSDIポータル)の紹介、地理空間情報の共有・利活用のためのブータン版地理情報標準(案)整備やアクションプラン(案)策定の状況、ブータンにおける基盤地図データの整備状況についての発表がありました。また、ステークホルダー機関の参加者からは、ティンプー市のバス情報を付与したナビゲーションのWebアプリケーションの紹介や、防災管理のWebアプリケーションの変遷に関する発表もありました。

前回のセミナーでは、各機関の部長や課長等による少数の発表でしたが、今回の発表者は全て若い技術者となり、発表数も8つに増加しました。また内容も、ICTサービスのデモンストレーションを実施したり、多くの機関にとって興味深いドローン技術を個別に発表したり、具体的で技術的な説明がされるなど、プロジェクトの知識や技術が着実にNLCS内やステークホルダー機関に共有され、理解されている様子が確認できました。

質疑応答では、データ形式の統一方法や共有方法や、NSDIポータルの開発に関してオープンソースと市販のシステムでのメリットやデメリットに関する質問がありました。

img

img

写真:開発したWebサービス(NSDIポータル)のデモ(左)国土基盤図整備状況(右)
写真提供 コンサルタントチーム