ドローンによる大縮尺地形図作成の技術移転

地形図などの地理空間情報の基盤データの作成ソースとして、ブータンではこれまで衛星画像が多く用いられてきました。しかし近年では、防災、インフラ整備に関する詳細な計画立案や管理のために、大縮尺の地理空間情報基盤データを作成したり、既存の地理空間情報を更新したりするためのツールとして、ドローンが注目されています。

本プロジェクトでは、ドローンとドローンに搭載可能なLiDARセンサー(照射したレーザー光が反射して返ってくる時間を計測することにより、対象物との距離を算出して標高データを作成する技術)を調達して、その操作方法や計測データ処理による地形図作成の技術移転を実施しました。

本技術により、従来の手法(航空写真や衛星画像のステレオ図化)と比べて、地形図に必要な等高線の作成効率と高さ精度が向上しました。

写真:ドローン操作(左)取得した標高データ(中央)作成した大縮尺地形図(右)
写真提供 コンサルタントチーム