9.Weeklyハイライト
2018年12月3日~12月21日
a)第1回全国展開活動(1.データ管理、2.お客様サービス)
成果4「水道公社の水道事業に関する計画実施能力が強化される」に向けて、前フェーズ(MaWaSUプロジェクト)の活動を発展的に継続する全国展開Mini Workshopが北部(ルアンパバーン)、中部(首都ビエンチャン)、南部(カムアン)で開催されました。MaWaSU2では、理解を深めるため対象分野を絞り各県水道公社からの参加を募ります。参加にかかる日当・宿泊費や交通費も参加する水道公社が自ら負担するため緊張感も高まります。
今回の対象分野は1.データ管理と2.お客様サービスの2分野。3S(安心、安全、持続)を目指す水道事業においてデータ管理は重要です。将来の計画を立てるにもデータは必要。自らの事業をモニタリングするにもデータは必要です。前フェーズで作成したデータ管理マニュアルを活用し全県の水道公社が同じ手順で同じ項目のデータを収集・管理することを目指していきます。
水道料金を徴収し事業を運営するため、お客様の水道事業に対する理解は重要です。水道教室、お客様アンケート調査、Call Center設置を各県が実施できるよう支援していきます。いくつかの県では実施が開始されており、ちょうどこの時期に南部サラワン県水道公社では水道教室が実施されたことが職員のFacebookで紹介されていました。
b)2018年度前期短期専門家
MaWaSU2を実施・支援する技術専門家は日本の水道事業体からも多く派遣されます。JICAは埼玉県、さいたま市、横浜市、川崎市と連携協定を締結しており、チーフアドバイザーはさいたま市水道局の園田圭佑さん、サブチーフアドバイザー/水道技術は川崎市上下水道局の升潟大介さんが長期専門家として赴任しています。
加えて、短期専門家として10月中旬から1ヶ月半~2か月間、さいたま市水道局の石川智一さんが土木分野、横浜市水道局の丹羽隆さんが財政分野の指導を実施しました。数ある技術指導の中でも、石川・短期専門家によるOutput3技術基準タスクチームの立ち上げと方針の確定、丹羽・短期専門家による財政・計画分野における全国展開に向けたマイルストーンの提示が際立っていました。
Mini Workshopでデータ管理について説明する様子
サラワン県水道公社職員のFacebookに紹介されていた水道教室の様子
丹羽・短期専門家によって提示された財政分野全国展開マイルストーン(日本語版)
土木分野のOJTを実施する石川・短期専門家(左)