バンコク都知事へプロジェクト成果スマート交通戦略を提案、他
(1)バンコク都知事へプロジェクト成果スマート交通戦略を提案
2024年1月31日、日タイのプロジェクト代表がバンコク都知事へスマート交通戦略をまとめた提案書を提出しました。研究成果に基づく提案書スクンビットモデルは、バンコク都民の生活の質(QOL)向上と低炭素社会の実現を目指す政策パッケージです。プロジェクトダイレクタのタマサート大シリントーン国際工学部(SIIT)タナルック・ティラムンコン教授、プロジェクトチーフアドバイザの林良嗣教授(中部大)、JICAタイ事務所の鈴木和哉所長の一行がバンコク都庁(BMA)を訪れ、チャッチャート・シッティパン都知事にスクンビットモデルの概要を説明しました。これを受けチャッチャート知事は、スクンビットモデルの実行へ向け、BMA関連部局へプロジェクト関係者と協力するよう指示しました。
左からタナルック教授、林教授、チャッチャ―ト知事、鈴木所長
(2)JICA長期研修員 博士号審査公聴会
2024年1月22日、JICA長期研修員ティティパコーン・プラカヤプーン氏の博士号を審査する公聴会が、中部大で開催されました。2020年度から約3年間、ティティパコーン氏は、タマサート大SIITから中部大工学研究科博士後期課程(建設工学専攻)に留学し、本プロジェクトの研究テーマQOLについて研究してきました。彼は、博士論文のテーマである学校送迎が交通渋滞に与える影響と対策について発表し、バンコクで就業や学校始業時間をシフトすることで、交通渋滞とCO2が削減するシミュレーション結果を報告しました。この研究成果は、本プロジェクトのバンコク都へ対する政策提言にも活かされており、バンコク都民のQOLが向上するよう時間と空間に柔軟性を与えた生活様式を重視し、渋滞と炭素排出量の削減対策の必要性を提案しています。