第4回副大臣級・同候補者級幹部(National Leaders)対象の訪日研修を実施
2025年6月29日から7月10日にかけて、副大臣級5名、局長級幹部8名の行政官計13名を対象に、東京、富山、金沢にて計12日間の訪日研修を実施しました。
 
日本側協力機関として、政策研究大学院大学(GRIPS)に研修を企画、実施いただきました。
ベトナムでは現在、日本がかつて2000年代に経験した「平成の大合併」の規模を超えるといわれる行政改革が急速に推進されており、中央および地方でリーダーを務める研修員らは日々多くの課題と向き合っています。このような課題解決に資するべく、本研修では「政治・行政制度」、「行政改革、グッドガバナンス」、「地方自治制度と中央・地方の関係」、「リーダーシップ・マネジメント」、「知識創造リーダーシップの理論と実践」などをテーマに、日本が直面し乗り越えてきた経験の実例が多く提供されました。
 
ベトナムでは行政改革を進める上で「DXの推進」が最も重要な政策の一つと位置付けられており、デジタル庁にて「日本の行政におけるDXの推進」を学び、日本のデータ管理が一つの組織に集中するのではなく、分散化された形で保存管理され、これがセキュリティ強化につながっていることに驚いていました。
 
さらに国のリーダーとして国際的且つ俯瞰的な視点を養うため「地球温暖化と脱炭素政策」、「インフラに関わる日本の経験」、「アジアの安全保障」、「インド太平洋の国際秩序と国際協力」といった内容も学びました。
2泊3日の地方視察ではベトナムが近い将来直面する高齢化、少子化に対する取り組みを学ぶ場として、富山市のコンパクトシティー、スマートシティー構想と実践を学び、金沢ではベトナムでビジネスを展開する3つの企業を訪問し、交流を行う機会を持ちました。
 
研修終了時に行ったアンケートでは具体的な事例とともに「日本がどのように行政改革に取り組み、発展してきたかよく理解できた。この研修で学んだものは今後の業務に大変参考になる」との旨が複数記載されており、今後の活躍が期待されます。
 
GRIPSでのウエルカムレセプション
GRIPSでの高田教授講義
藤井比早之外務副大臣表敬義
ニッコー株式会社視察
研修修了後記念撮影
JICA主催歓送レセプション