戦略的幹部養成研修 第1回訪日プログラム(副大臣級幹部対象)の実施
2024年10月21日から30日にかけて、ベトナム中央・地方の政府・党幹部である副大臣級23名と関係機関の局長級幹部7名を含む計30名を対象に、10日間の訪日プログラムを実施しました。
本プログラムは、先立ってホーチミン国家政治学院(HCMA)にて現地研修を修了した幹部のうち選抜者を対象に、引き続き日本において幹部養成研修を実施するものです。ベトナム側から要請であった「AI、半導体を事例とした産業開発」を中心テーマとして、①戦略的リーダーシップと公共政策に係る知識・スキル、②公共管理・ガバナンス、③行政改革、④デジタル化、AI、⑤グリーン成長、GX、DX、EXを網羅したプログラムを実施しました。
日本滞在中は、日本の幹部公務員のリーダーシップ、少子高齢化社会に向けた社会制度の構築、中央と地方政府の関係についての講義を受けるとともに、地方視察として名古屋市、高山市、富山市を訪問し、各市における行政DXの取組み、少子高齢化社会に対応するコンパクトシティ政策について現地を視察しました。また、DX、AI技術を活用したビジネスを展開する民間企業を視察しました。
なお、今回の訪日メンバーは次世代を担うベトナム政府の幹部であり、日越間のネットワークの強化の架け橋として期待されます。訪日中は、日本外務省、日本経済団体連合会、JICAを表敬訪問し、今後の日越協力に関して意見交換を行い、日越関係の重要性を確認しました。
帰国後、訪日メンバーからは「自身の地方省で行政改革を促進しているが、DXの推進、行政のサービスの質向上を通じて、市民の満足度が向上するよう留意したい」、「人材育成の重要性、専門性を有するプロとしての公務員育成の重要性を再認識した。」といった意見が寄せられました。
JICA 安藤理事表敬(右)。
外務省表敬 中村亮 外務省アジア大洋州局南部アジア部長(左)
日本経済団体連合会との意見交換
富山市・藤井市長表敬
JFEエンジニアリング廃棄物処理プラント視察
NEC Future Creation Hub視察
プログラム修了証授与
日本側の関係機関代表者と記念撮影