鈴木正昭第一副学長の離任

2014年から約9年間国際・地域連携担当副学長を務められた鈴木正昭先生が2023年7月に離任されました。

『東工大教授時代の2009年からE-JUSTプロジェクトに参加し、大学院の環境・エネルギー専攻の立ち上げに協力してきました。2014年東工大を定年退官したのを機に、JICA専門家として赴任、9月から第一副学長として地域・国際連携を担当し、学長アドバイザーとして学長を支えてまいりました。以来9年間この職を務め、本年7月1日に離任いたしました。この間、いろいろなことがありました。大学院を創設するのは優れた教員を採用し、良い研究機材を供与し、優秀な学生を採用して研究を推進していくことで比較的容易に達成できたと感じています。しかしながら、2017年の学部発足には大変な苦労がありました。日本型の教育を目指すE-JUSTでは、エジプトでは経験のない入学試験の実施、学生実験や教養科目などの基礎教育の導入など、多くの苦労を伴いましたが、昨今では1000名を超える新入学生を迎えるまでになりました。
また就任当初から、E-JUSTの国際化を目指し、様々な活動をしてまいりました。世界各国50を超える大学・研究機関との協力協定の締結、E-JUST学生の日本への留学推進、様々な宣伝活動を通してアフリカからの優秀な留学生を獲得してきたことなどです。すでに50名を超える留学生が学位を取得し母国で働いており、現在は100名を超える学生が修士課程に在学しています。これらの苦労も今となっては良い思い出です。
E-JUSTの発展は、多くの日本の支援大学の先生方の献身的な協力、常駐のJICAプロジェクトチームメンバーのたゆまぬ努力と協力の賜物です。この場を借りてお礼を申し上げる次第です。何もない砂漠の地にこのような立派な大学を創設する日本のプロジェクトに参加できましたことを誇りに思うとともに、E-JUSTの更なる発展を祈ります。』

第26回理事会にて、アブルナガ議長より表彰盾を受け取る鈴木副学長

第26回理事会にて、アブルナガ議長より表彰盾を受け取る鈴木副学長