上智大学とのオンラインジョイントセッション

E-JUSTでは前年度に続き、2023年10月から12月にかけて、リベラルアーツ・カルチャーセンター(LACC)が上智大学と2件のオンラインジョイントセッションを実施しました。

E-JUSTでは、異文化理解を通して、多文化共生について学ぶこと、自分たちの文化を見つめ直すことを目的に「日本文化」の授業を実施しています。
11月28日と12月5日の2回にわたり、「日本文化」科目を受講する学部生16人と担当教員のAmal Refaat助教が、上智大学・梅宮直樹教授の主催する、同学およびケニアのジョモケニヤッタ農工大学(JKUAT)とのオンライン学生交流セッションに参加しました。
3カ国の学生たちは互いに、自国の文化、高等教育制度、大学での学生生活や専攻の選び方などについて発表し、後半はグループに分かれて遠隔・オンライン教育と対面教育の長短などについてグループディスカッションを行いました。昨年度に続き、JICAプロジェクトのメンバーもグループディスカッションのファシリテーターとして参加し、他の2カ国の大学の学生たちと意見交換しました。E-JUSTの学生たちは、日本独自の就職活動の形式、ケニアのインターネット環境とオンライン講義などについて、積極的に質問や意見交換をしていました。
昨年度に続き、3大学の関係者は各国の高等教育の状況や学生生活、またその課題について共有することができました。

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ファシリテーターも含めた3大学の参加者たち

また、上智大学の文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の取り組みで、岩崎えり奈教授が実施する国際協働オンライン教育(Collaborative Online International Learning =COIL)に、AdelAlsenn LACCセンター長の国際経済学の講義を受講する学部生たちが参加しました。

10月11日のアイスブレーキング以降、合同セッションが3回実施され、毎回、双方の学生が自分の研究テーマについて発表しました。テーマは多岐にわたり、エジプトと日本の水資源利用、伝統工芸保護における商標の役割、の他、ウクライナ紛争のアフリカ地域への影響、ガザ紛争の平和的解決といった時事的なテーマも取り上げられ、幅広い意見交換がなされました。特別講義としてLACCのHaytham助教からE-JUSTの倫理・哲学の講義が紹介され、受講する学生からは「なにがヒトを『人』たらしめるか」といった哲学的なテーマについて発表されました。

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日本の学生からのエジプト一般家庭の水資源利用とその意識についての質問

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E-JUSTの学生による紛争問題についての発表

今年度でどちらのオンラインセッションも昨年に続いて2年目の開催となりました。本プロジェクトでは、E-JUSTの国際ビジネス人文学部(FIBH)とリベラルアーツ・カルチャーセンター(LACC)が自立して日本の大学と交流しつつ、ユニークかつ質の高い教育・研究を継続していくことを目指して、このようなE-JUSTと日本の大学との継続的な交流を支援しています。