国際ビジネス人文学部(FIBH)の教育へのケース本格導入に向けた取り組み(2024年9月28日)
国際ビジネス人文学部(以下FIBH)では2024年7月9日から31日の間、名古屋商科大学(NUCB)に教員4名を派遣して、学生参加型教育の充実と研究力向上を目的とした“FIBH Fellowship program”を実施しました。
エジプト日本科学技術大学(以下E-JUST)プロジェクトフェーズ3では、FIBHが「自立的に同大学院・同学部を運営し、学部から大学院にいたる質の高い研究、教育を持続的に実施できるようになる」ことを成果目標のひとつに掲げ、平素より本邦大学の教員の協力によるオンライン共同講義等に取り組んでいます。この成果目標に向け、これまでにも名古屋商科大学(NUCB)の協力のもと、世界中のMBAで実施されているケースを用いた教授法についてのファカルティディベロップメントプログラムを実施してきました。
(*参照 【5.専攻支援/教育研究|2.国際・ビジネス人文学部】名古屋商科大学による"ケーススタディメソッド"研修 https://www.jica.go.jp/oda/project/1800270/news/20221103.html )
今回の研修では、名古屋商科大学(NUCB) の横山研治先生の協力を仰ぎつつ、申請された研究提案書にもとづいて将来的な共同研究に発展し得る研究シーズを持つ教員4名を選抜し、FIBHの教育へのケースメソッドの導入、教員の研究能力の向上を目的に、彼らをFIBHからの代表として同大学に派遣しました。
名古屋商科大学(NUCB)では、教員たちは毎日それぞれの共同研究者とデータ解析などに取り組み、ケースメソッド研修にも参加しました。研修の最終日には成果報告会が開かれ、JICA人間開発部 高等・技術教育チーム 望月裕司企画役より研修に参加した教員たちに修了証が授与されました。
2024年9月8日に開催されたFIBHアカデミックミーティングにおいて、NUCBに派遣されていた研修員たちから、FIBHの教育へのケースの本格的な導入、ケースメソッドに係る研修の企画や段階を踏んだ授業への取り入れを計画するFIBHケースセンターの設置を提案しました。同ミーティングの本邦委員も提案に好意的で、他の活動との優先度を確認しつつ、様子を見ながらケースを授業に導入していくことと、ケース導入への引き続きの支援に合意しました。
このように、本プロジェクトでは、FIBHが、日本の大学と協力関係のもと、自立してユニークかつ質の高い教育を提供すること、教員の研究力が向上することを目指して活動に取り組んでいます。
研究成果発表会で派遣期間中の研究進捗について発表するFIBH教員
NUCBで修了証を手にするFIBH教員たち